研究内容と担当講義・演習

【研究内容】これまで “あがり”,罪悪感,誇りなどの自己意識的感情について,基礎および臨床研究を行ってきました。そうした感情制御の問題に対する認知行動療法の効果を検討してきましたが,近年は慈悲の瞑想(loving-kindness meditation)とマインドフルネス瞑想(mindfulness meditation)が肯定的感情,否定的感情に及ぼす効果について研究を行っています。他にも,同様の感情制御の問題を呈する自閉スペクトラム症(ASD),注意欠陥多動症(ADHD)の児童青年を対象とした集団認知行動療法を実施しており,より大きな効果を得るための努力を続けています。

【学部講義】パーソナリティ心理学(感情・人格心理学),心理的アセスメントT,U

【学部演習】心理科学演習(3,4年ゼミ)

【大学院演習】心理科学研究演習,心理科学特殊研究,博士論文作成演習

【演習内容】感情の問題に対する心理科学的研究について,学部から博士課程まで指導を行います。感情の制御に関する実験や調査,企業との共同研究や学校での介入研究,患者群を対象とした臨床試験に参加してもらい,研究手法を学ぶと同時に,介入技法についても習得していきます。感情制御に関する研究ができる科学者,科学的な見地からアセスメントや介入が行える心理科学実践者を目指します。

【演習キーワード】不安,あがり,恥,罪悪感,コンパッション,マインドフルネス,科学者ー実践家モデル,臨床感情科学